30代で更年期のような症状が出ることも
30代なのに更年期
更年期というと、40代以上の比較的年配の方がなるものと思われがちです。
しかし近年では30代でも更年期障害のような症状に苦しむ人が増えています。
こうした若年者に現れる更年期障害のような症状のことを若年性更年期障害と呼んでいます。
若年性更年期障害にかかるのは、生理や妊娠によってホルモンバランスに大きな変動が起こる女性の比率が高いです。
しかし男性でも起こりえないわけではありません。
30代で更年期障害になってしまう理由
若年性更年期障害にはいくつかの原因があります。
まず女性特有の原因として、初潮が低年齢化していることがあげられます。
近年初潮の平均年齢は12歳で、ほとんどの人が10~14歳の間に起こります。
小学生で初潮が来てしまう人も珍しくありません。
しかし1人の女性が一生のうちに作ることができる卵子の数は決まっており、それにともなって生理の回数も一生涯で約450回と一定に定まっています。
これには例外はありません。そのため初潮が早くなればその分排卵がはじまるのも早くなりますし、40代、50代になる前に排卵できる卵子がなくなって、30代で閉経してしまうこともあるのです。
閉経前後には当然エストロゲンが急減するので、更年期と同じ症状が出てくることになります。特に初潮が早い方の場合、20代のうちから注意が必要です。
次に男女共通の原因として、ストレスや不規則な生活習慣、喫煙などといった身体に負担をかける行為があげられます。
こうした行為はホルモンバランスを乱し、更年期のような症状を招いてしまうのです。
こうした場合、医師の治療などに加えて、健康的な生活を心がけることで症状改善につなげることが期待できます。
特に女性の場合、性ホルモンの乱れは月経トラブルを伴います。特に無月経や遅発月経は早発閉経にもつながる深刻な状態です。
おかしいなと思うことがあったら、早めに婦人科を受診するようにしましょう。
アラサーになったら自分の身体をいたわろう
若年性更年期障害では、女性のほうが男性よりも重い症状が出やすいです。
男性ホルモンは睾丸と副腎の2箇所で生産されているため、男性は急激なホルモン変動が起こりづらく症状が軽いことも多いのです。とはいえ、若年性更年期障害では、不眠やほてりなど正常な日常生活を妨げる症状が性別に関係なく出ます。
まずは予防のためにも、夜更かしや徹夜など無理のしすぎを避け、偏った食生活などを地道に正していくことが肝心です。
栄養バランスやホルモンの分泌を整えるためにサプリメントの助けを借りるのも良いですね!
また女性ではエストロゲンの減少に伴い、骨がもろくなりやすいです。そのため30代になったら病院で定期的に骨密度の検査を受けるのもおすすめです。