エストロゲン低下で、引き起こされる症状とは?

☆女性らしさを保つだけではない『エストロゲン』

女性らしさを保つだけではない『エストロゲン』

エストロゲンは妊娠しやすい性成熟期である20〜30代に最も分泌されます。

その後40代になると分泌量は減少をはじめ、40代後半にもなると卵巣の働きが衰えをみせるため、さらに減少します。

やがて閉経を迎え、老年期にはエストロゲンの分泌が停止し、子宮や卵巣も萎縮して小さくなっていきます。

エストロゲンは乳腺や子宮に作用して女性らしさを出してくれるホルモンです。妊娠出産だけでなく、血流にのって体中を巡り、心臓や血管、骨、皮膚などといった臓器や組織にも作用し、体の様々な機能を正常に保つために重要な役割を果たしています。

自律神経の乱れが更年期症状の原因

自律神経の乱れが更年期症状の原因エストロゲン低下が生じると、脳の視床下部が混乱し、のぼせ、発汗、肩こり、頭痛、動悸などの不快な症状があらわれてきます。

こうした自律神経の乱れが、更年期症状の原因です。自律神経とは、心臓を動かす、呼吸をする、代謝や体温の調整、発汗、血圧といった生命維持に関わるなど、さまざまな機能を統制している重要な神経です。

更年期症状は個人差がありますが、うつ傾向や不安、緊張、意欲低下、情緒不安定といったメンタルの症状で悩まされる場合もあります。

これは自律神経の乱れに加えて、更年期と同時期に起こる人間関係や環境の変化によるストレスも絡んでいると考えられます。

人によって更年期のつらさがちがうのは、ストレスの強さが関係します。また、個人の性格も忘れてはいけません。

人によって、ストレス耐性の強さは異なります。思い詰めてしまう人は、完璧主義や心配性の人に多いようです。がんばりすぎずに、ストレスを受け流すようにしましょう。

エストロゲンの低下が病気に発展することも

エストロゲンの低下が病気に発展することもエストロゲンは骨量や骨の質を一定に保つという、骨の代謝で大きな役割を担っています。

そのため、エストロゲンの減少により、骨の形成とカルシウム吸収のバランスが保てず、骨がもろくなる骨粗しょう症になるケースがあります。

さらに、エストロゲンの低下でコレステロール値が上がったり、血管が硬くなったりするため、脂質異常や高血圧といった病気になりやすくなります。

コレステロールが血管の壁に付着することで動脈硬化も進み、最悪の場合、狭心症や心筋梗塞を発症します。

性器では粘膜壁が薄くなることで外的刺激に弱くなり、萎縮性膣炎の症状が出ることがあります。尿失禁も閉経後の女性によくみられます。

また、エストロゲンは記憶にも関与していると考えられていて、エストロゲンを服用している女性は、アルツハイマー症の発症が少ないということが証明されています。

年代別に見る更年期障害