更年期の関節炎とリウマチとは?
更年期関節炎?それともリウマチ?
更年期に表れる症状としては、「のぼせ」「発汗」「ほてり」などが代表的なものですが、「関節痛」も更年期障害の症状として、よくみられるものです。
更年期になって女性ホルモンの分泌が減少してくると、体全体のコラーゲンも減少してきます。
コラーゲンが減ってくると、関節のクッションの役割をしている軟骨がすり減ってくるため、関節を曲げたり伸ばしたりする時に違和感がでてきます。さらに症状が進むと強い痛みを伴い、動かすのもつらくなります。
また、関節リウマチも女性に多い病気で、発症する年齢も30歳〜50歳と更年期と重なります。
関節リウマチの原因として、免疫や女性ホルモンの減少との関係も疑われてはいますが、その原因はわかっていません。
朝起きた時に、手の指が固まってしまい動かしにくい、炎症を起こしているなどの症状を感じたら、更年期の関節痛ではなくリウマチであることも疑われます。
早めに医師の診断を受けることをおすすめします。
更年期関節炎ってどんなものなの?
手や足の関節がスムーズに動かなくなるのには、女性ホルモンのエストロゲンの減少が大きく関係しています。
エストロゲンが減ることで、関節を支えている軟骨が衰えてきます。さらに、血行も悪くなるので痛みが生じてくるのです。
手や足先のしびれや、関節を動かした時にゴキゴキと音がするのは、更年期関節炎の初期症状です。さらに症状が進むと、関節やかかとの痛みがひどくなり、歩くのも辛くなってくることがあります。
更年期関節痛の対処法
関節を冷やさない
体や関節が冷えると痛みは悪化します。特にヒジやヒザは冷えやすいので、着るものを工夫したり、カイロやサポーターを利用したりするなどして、冷やさないことが大切です。
関節にいい栄養を摂る
更年期の関節痛は、女性ホルモンのエストロゲンが不足することによって起こります。減少したエストロゲンを補う食品として、エストロゲンと同じ働きをする大豆イソフラボンを多く含む豆腐・豆乳・納豆がおすすめです。
また関節を健康に保つためにカルシウムは欠かせません。カルシウムが豊富に含まれている牛乳やチーズなどの乳製品、小松菜・小魚などがおすすめです。
サプリメントで必要な栄養補給
サプリメントは、減少した女性ホルモンを補ってホルモンバランスを整えたり、健康な関節のために必要な栄養を手軽に摂ったりすることができます。いつでもどこでも簡単に摂れるサプリメントもおすすめです。