『顔がほてる』それは更年期障害です
急なほてりやのぼせは、更年期の症状です
顔や体がカーッと熱くなり顔が赤らみ、胸の鼓動が早くなったり、大量の汗が流れたりすることはありませんか?周りの人は平気な顔をしているのに、自分だけが真っ赤な顔をしていれば、『病気かしら』と心配になってしまいますよね。
この、顔がほてる、のぼせるといった更年期の代表的な症状は『ホットフラッシュ』と呼ばれています。
50種類以上にのぼる更年期障害の症状の中で、常に上位を占めるポピュラーな訴えです。
季節や気温に関係なく現れ、いつ起きるのか予測もつきません。
それだけに、出先や大事な場面で症状が出てしまい、外出がおっくうになってしまうこともあります。
体がいうことをきかず、自分が自分でないような感覚に、最初は面食らってしまうかもしれません。
症状が出やすいのはどんな人でしょう
ホットフラッシュは更年期の始まりのころに出てくる症状で、ホルモンバランスの変化で自律神経のバランスが乱れ、血管を収縮拡張させる働きに乱れが生じることが要因となっているとされています。
更年期にさしかかったことに加え、夜更かしや睡眠不足、疲労やストレスなどの原因が重なると、症状がより出やすくなるので、意識して生活しましょう。
ですが、そうは言っても、仕事に子育て、親の介護も加わり始めるのがこの時期です。
頭ではわかっていても、無理をせざるを得ませんよね。
責任感の強い良妻賢母タイプで、家族に心配をかけまいと一人で抱え込んでしまう人ほど、更年期はつらいそうです。
確かに、周囲のために頑張っているまじめな人ほど、自分のことは後回しにしがちです。
更年期をうまくやり過ごすために大事なことは、年齢を重ねた自分の体を慈しみ、いたわってあげることです。
更年期は耐えるものではありません
最近では、更年期についての治療法やサプリメントの開発、世間の認識が進み、『更年期は耐えるもの』という認識は変わってきています。
症状の強さや感じ方は人それぞれなので、なかなか他の人に理解してもらうことは難しいかもしれません。
無理をし過ぎているなと自分で思ったら、がんばりすぎずに少し一休みしましょう。
日々の生活の中でできるエクササイズや、サプリメントを取り入れるのもいいですね。
今はつらいと感じる更年期の症状もいつかは終わりがきます。
ひと昔前は、更年期を迎えると女としての時間は終わりと考えていたころもありました。しかし最近では事情がちがいます。
40代での結婚出産も少なくありませんし、まだまだ女性としての自分を楽しんでいる人が増えています。平均寿命が延びている今、人生はまだまだ続きます。更年期を卒業した時に、もっと素敵な女性でありたいですね。