口内環境に要注意!更年期の虫歯はこうして予防する

更年期は虫歯にも要注意!

更年期は虫歯にも要注意!閉経を挟んだおよそ45歳から55歳までを更年期と呼び、女性はその頃になると卵巣の働きが低下して、卵巣から出される女性ホルモンの量が減少してきます。

そして次第に体のホルモンバランスが悪くなり、更年期障害と呼ばれる様々な不快な症状で悩まされるようになります。更年期障害は人によって様々な症状があり、症状を感じる強さも違っています。

更年期障害は、ホットフラッシュと呼ばれるのぼせやほてり、発汗、動悸、息切れ、めまい、頭痛などが一般的に良く知られている症状ですが、実際には「虫歯になりやすくなる」という事もまた更年期になると良く起こる現象です。

では、なぜ更年期になると虫歯になりやすくなるのでしょうか?それは虫歯と唾液の関係が深く関わっています。

更年期の虫歯はなぜおこるのか?

☆更年期の虫歯はなぜおこるのか?通常私たちの口の中は、唾液によって中性か弱酸性の状態に保たれています。

ところが食事をすると、食事カスをエサにして口の中に存在する虫歯菌が増殖し、虫歯菌が出す酸によって口の中は次第に酸性に傾いてきます。

酸性に傾き始めた頃から、歯のエナメル質からカルシウムとリンが溶け出す脱灰と呼ばれる現象が起きてきます。

この時に唾液を口腔内に十分に満たすことができれば、唾液が口の中の酸性を中和したり、再石灰化によって歯の修復を行ったりするため、虫歯にならずに正常な状態でいることができます。

つまり、歯がそう簡単に虫歯にならないのは、唾液による脱灰と再石灰化を繰り返しながら歯の健康を保っているからです。

ですが更年期になると唾液の分泌量が減少し、ドライマウスと呼ばれる症状が発生する場合があります。

ドライマウスになると唾液によって虫歯菌が出す酸を中和できなくなり、常に口の中が酸性に傾きやすくなってきます。

そうなると、脱灰が促進されて再石灰化が行われにくくなるため、歯のエナメル質は弱くなり、やがて虫歯になりやすい歯になっていきます。この現象が更年期に虫歯になりやすい理由なのです。

更年期の虫歯の対処方法とは?

更年期の虫歯の対処方法とは?更年期になって、歯の磨き方が悪いという訳ではなく、毎日きちんと歯を磨いているのに虫歯になりやすくなったという方は、唾液の分泌量の減少が原因かもしれません。

このような方の場合は、まずは食べ物を良く噛んで唾液を十分に出すような習慣づけが大切です。そして食後に歯を磨くか、うがいをする、お茶を飲むなど、口の中が絶えず酸性にならないようにする工夫をしましょう。

また、キシリトール入りのガムを噛むことでも歯の再石灰化が促進され、筋肉が鍛えられ、唾液が分泌されるので効果的です。

さらに、顎を手でマッサージしたり、口を大きく動かすような運動をしたりすることで唾液の分泌が促進されるので、入浴時など顔の皮膚が十分温まって柔らかくなっている時に実行してみるといいでしょう。

また、大豆イソフラボンなどのサプリメントの摂取や更年期障害の治療を受けた方が、唾液の分泌量が増えたという報告もありますので、サプリメントの摂取や病院での治療を試してみるのもいいかもしれません。

長寿の秘訣は健康な歯を沢山残し、自分の歯で噛めることが大切であると言われています。更年期からの歯の管理はとても重要ですので、これらの対処方法で虫歯になりにくい口腔環境を作るように心掛けるといいでしょう。

年代別に見る更年期障害