更年期と養命酒

更年期と東洋医学

更年期と東洋医学東洋医学では、女性は7の倍数の年齢のときに身体の節目を迎えると考えています。

ちょうど閉経の前後に当たる49歳も7の倍数です。この時期は閉経に伴い、心身に不調が発生しやすいときにあたります。

このときに起こりやすい体調不良が、ちょうど西洋医学的な言葉で言う更年期障害です。

婦人病は漢方では「血の道」症といわれていますが、更年期障害もこの「血の道」症のひとつに分類されています。

ホルモンやエストロゲンという単語が発見されるずっと昔から、東洋医学の世界ではこの症状に対する治療が行われてきました。東洋医学にとって更年期障害の治療というものは、長い伝統がある分野なのです。

身近な薬酒、養命酒

身近な薬酒、養命酒漢方医学で用いる薬のもとになるものを生薬といいます。生薬はすべて自然界に存在するものです。

植物ならば、西洋のハーブに当たるものです。漢方では植物や鉱物、動物由来のさまざまな生薬を組み合わせて、個々の処方を作っています。

生薬や、それを組み合わせて作った薬剤は、古くは煎じ薬や丸薬、近年ではエキス剤などの形で服用されてきました。

こうした服用法のひとつで、煎じ薬同様に昔から飲まれてきたのが薬酒です。

アルコールには生薬の薬効成分を引き出す特性があります。また、アルコール自体にも血行促進作用や消化促進作用などの薬効があります。そのためお酒と生薬は非常に相性がいいのです。

薬酒は自分で作ることもできますが、気軽に試すことのできる市販品もあります。

そのなかでも有名なのが養命酒です。14種類の生薬が溶け込んだ養命酒はまさに「飲む薬」です。

強壮効果や自律神経を整える作用などさまざまな薬効を持つオタネニンジン、婦人病の薬草として伝統的に用いられてきた益母草などの生薬の相乗効果で、身体が本来持つ機能を回復させることを目指しています。

それにはもちろん、更年期障害に代表される自律神経失調症状の緩和も含まれています。

養命酒の効能である冷えや疲れといった症状の改善を通して、自律神経のバランスを整えていくことができるからです。

賢く活かす東洋医学の知恵

賢く活かす東洋医学の知恵漢方や東洋医学というと敷居が高いイメージもありますが、養命酒に代表されるように私たちの身近なところに存在しています。東洋医学の知恵は先人たちによって蓄積されてきたものです。

そのなかには薬酒を含む薬膳、あるいは生薬を配合したサプリメントなど日常的に取り入れられるものもたくさんあります。

その取り組みの積み重ねが「養生」であり、すなわち自分の身体をいたわることに他なりません。

西洋医学的な治療を受けることに加え、こうした東洋医学的な発想を持って生活することは、更年期の予防や改善を考える上でも意義があることといえるでしょう。

年代別に見る更年期障害